室生犀星の「不思議な魚」を上演いたします。
室生犀星は
ふるさとは遠きにありて思ふもの/そして悲しくうたふもの/よしや/
うらぶれて異土(いど)の乞食(かたい)となるとても/帰るところにあるまじや
の詩が有名ですが、「杏っ子」「蜜のあわれ」など多くの小説作品もあります。
「不思議な魚」は大正15年に雑誌で発表された短編です。
漁師の息子の李一は町でガラス瓶に入ったうつくしい魚を売る男に出会います。その男は言うのです。
『この魚は夜になると啼くのです。』
憐れに思った李一はなけなしのお金でその魚を2匹買って海に逃がします。秋のある日、彼がいわし漁に出ると・・・
〈おりん〉と〈語り〉〈ダンス〉〈音楽〉で描き出す室生犀星の幻想的世界
詳しくは「不思議な魚」特設ウェブサイトへ